院長ブログ

歯ブラシの豆知識

歯磨きを一日に一度もしないという方はほとんどおられないと思います。

 

誰もが日頃何気なく使っている歯ブラシが、実は虫歯や生活習慣病といわれる歯周病の治療や予防にとって一番大切なのです。

 

1本の歯ブラシとのお付き合いは、1~数か月と短い期間です。しかし、「消耗品だから・・・」という感覚ではなく、大切な歯や歯ぐきを守り、自分の歯で生涯を過ごしていくためには、自分にあった歯ブラシを知り正しく使う必要があるという認識を持つことが重要です。

 

今回はそんな歯ブラシについて少しだけ一緒にお勉強しましょう。

 

歯ブラシの名称:歯医者さんで歯磨き指導を受けたことはありますか?

その時に「歯ブラシのつま先で・・・」とか「歯ブラシのかかとで・・・」とか指導されたことがあるかもしれませんが、いまひとつイメージわかなかった経験はありませんか?

実はこのように色分けされた部分でちゃんと名前がついているんです。

これで一目瞭然ですね。

正しい歯磨きを覚えるために、まずは簡単な歯ブラシの名称を知っておきましょう。

 

歯ブラシの硬さ:歯ブラシのパッケージに記載されている「やわらかめ」「ふつう」「かため」の表記を見て、「ふつう」と書いてあるのを買ったのに思ったより硬かったり、軟らかかったりしたことはありませんか?

 

歯ブラシは国で定められた「座屈試験」というものによって硬さが決められます。

この試験ではすべての歯ブラシサンプルの毛の長さを一律7㎜にカットし、荷重を加えたときの毛の広がる面積を表の範囲内にある硬さで決めるため、本当は少し違う硬さでも同じように表記されてしまうのです。

<座屈試験>

<表>

硬さの表示が3パターンしかないことや、各歯ブラシ会社により使用する毛の種類が違うことなどによって同じ表記でも実際磨いた感覚が違うのです。

歯ブラシ選びもなかなか難しいことがわかりますね。

 

ここで一例。もしご自身に合ってない硬さの歯ブラシで間違った磨き方をしているとどうなるか?その症状は様々ですが歯が大きく削れてしまうなんてことも・・・

歯の根元が削れてしまった状態

せっかく毎日一生懸命磨いても歯にとって良くないことになる可能性もあるのです。

 

歯ブラシの実態:さて、ここまでの豆知識、何かお役にたてましたでしょうか?

冒頭にも書かせていただいた様に自分に合った歯ブラシを選び、正しい歯磨きをすることが大切であるのは確かです。しかし、多種多様な歯ブラシが販売されている中、正しいい選択をするのは非常に困難です。

また残念ながら誰が使っても良い結果が出せる万能ブラシも存在しません。たとえ、たまたまご自身に最適な歯ブラシを選択できたとしても正しい磨き方がわからなければ、効果が出ません。

せっかく毎日使うものですから、楽にキレイにお口の中を保てるような歯磨き方法や歯ブラシを選択し、むし歯や歯周病の予防に役立てたいものです。

 

JinMei では個々の患者様に合った、歯ブラシの選択や磨き方を一緒に考え、提案させていただきます。