院長ブログ

歯と身体のつながり①

さて、今回からはお口の中だけでなく、歯と全身との関わりについてみていきましょう。

 

<身体の健康は歯の健康から・・・>

人の身体の成分はほとんどが水、タンパク質、炭水化物そして脂肪で、

それらに以外に、少量のカルシウム、リン、亜鉛、マグネシウムなどで構成されています。

つまり元をたどれば、日頃のなじみの深い飲み物や食べ物で身体が作られているのです。

 

しかし、肉や魚、野菜など全ての食べ物はそのままでは栄養として吸収する事ができず、身体にとって、異物となってしまいます。

そこで、これらの異物を無毒化し、身体の栄養源として取り込む為に、消化器官(歯、胃や腸など)が存在するのです。

歯は第一の消化器官とも言われていて、歯の健康なくしては身体の健康は語れません。

歯である程度の大きさになるまで食物をしっかり噛みくだかなければ、胃や腸での消化、吸収はできません。これらが全て正常に機能する事で健康が維持できるのです。

 

また、健康な歯は他にもたくさんの役割を果たしてくれます。

歯ざわりや歯ごたえを楽しんで味覚を豊かに保つことや、美しい顔の形や表情を作ること、

そしてはっきりとした発音でスムーズに会話を楽しむことなど様々です。

もはや生活の質を保つためにも、歯は欠かせない存在と言えます。

僕もついつい時間に追われて食事の噛む回数が減ってしまうことがありますが、やはりその後はお腹の調子や体調が優れません。きちんと消化吸収ができてないんでしょうね。そんな時、歯で噛み砕く大切さを思い出します。忙しいときこそ「しっかり噛む」ということを認識し、日々の生活に取り込みましょう。

 

次回はもう少し詳しく胃腸と歯の関わりについてお話します。